「カレールーはグルテンがたっぷり入っているので避けましょう。スパイスから作られているインドカレーなどを薦めます。カレーに使われるウコンに含まれるクルクミンという成分が、抗炎症性と毒出しに有効です」

 ウコンは吸収はよくないが、レシチンという成分を加えることで吸収率が高まるため、カレーにきなこを加えるのがコツだという。また、糖質制限も毒出しには有効なため、米は玄米に変え、炭水化物のジャガイモなども避け、緑の野菜を具にしたものが効果的だ。

 水銀やカドミウムといった重金属は野菜や魚など多くの食品に含まれている。多量に摂取していないにしてもなるべく取り除きたい。カギは亜鉛だという。必須ミネラルの亜鉛は、多くの日本人が不足しているという。

「亜鉛がないと水銀などは体から出ていってくれません。亜鉛の摂取には、やはりカキをしっかり食べることが最適です」(白澤医師)

(本誌・秦正理)

週刊朝日  2021年3月12日号より抜粋

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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