「昨年の持続化給付金は“干天の慈雨”ではありましたけど、とても足りません。例えばライブやコンサートは企画会社、音響、照明、裏方さんたちが大勢かかわっているのですが、彼らは仕事がないんです。しかも飲食業界さんのような休業補償はありません。他にも仕事を失い、泣かされてる業種、業界の方々はたくさんいらっしゃるはず」

 それにも関わらず、自粛を要請している側の国会議員が会食していたり、銀座のクラブに行っていたりしたことが報じられた。

 すると嘉門さんは、

♪コラコラコラコラ 国会議員♪

♪お前らに任せていいのか♪

 とすかさず、「わかっているのか?国会議員!&ショートソング2」も配信。国民の怒りを代弁した。

「国会議員さんたちは自分たちに甘すぎます。それに菅(首相)さんには、もっと明確にリーダーシップを発揮してもらいたい。世論に押されて渋々、コロナ対策をやっているかのような印象しかないんです。そこに国民は不満を持ってるんじゃないでしょうか?」

 そんな空気感を歌に託し、今後も配信していく予定という。

「いつもなら、笑いでオチをつけるのですが、今回ばかりはそれは無しにして、あえて淡々と歌うことにしました。その方が視聴者に、いかに深刻であるかを伝えられると思ったからです」

 笑いのオチがなくとも、つい聴き入ってしまう「タツオ節」に、この先も期待したい。(高鍬真之)

*週刊朝日オンライン限定記事