■大場正明(映画評論家)


評価:★★★
オリジナルを観ていれば秘密がわかってしまうが、男女の立場が逆転し、女性が頼るのではなく決断を迫られる展開は現代的。しかも男女の決定的な違いが影響して、過去が重みを増し、娘との複雑な関係が浮き彫りになる。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
テキパキ働く女性は好き。キツさもあるけどしっかりと自分のやりたいことを伝えられる人はカッコいい。ややこしく感じる人間関係の末の複雑で悲しい現実。そしてハッと気づく主人公の愛溢れる気持ちに感動が増す。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★
元の映画が素晴らしいだけに果敢なチャレンジだが、出演俳優のクオリティーの高さもあって水準はクリアして見応えあり。ジェンダーを変えたことにより、違った趣を出すことに成功。ミシェル・ウィリアムズが光っている。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2021年2月12日号