作家の村上春樹さん自らがディレクターとなり、テーマに合わせて選曲し語るラジオ番組「村上RADIO」。スタジオを飛び出したライブイベントを2月14日に開催する。イベントに先駆け、人気番組の舞台裏と近況を振り返る。
【写真】「ステイホームスペシャル」と題した昨年5月の放送は、村上さんの自宅書斎で収録
「例によって、僕が家でよく聴いている音楽をひと抱え持ってきました。選曲、気に入っていただけるといいんですけど」(昨年12月31日放送から)
2018年に第1弾が放送されて以来、不定期の特別番組として放送が続く人気シリーズ「村上RADIO」(TOKYO FM)。作家の村上春樹さん自らがDJを務める番組とあって、毎回多くのリスナーが集う人気番組だ。昨年の大みそかには、年越しの生放送番組を京都から放送。ゲストに霊長類学者の山極壽一さん、京都大学教授で同大iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんを招き、異色のトークを繰り広げた。
ジャズバーの経営経験があり、大の音楽好きとしても知られる村上さん。番組では村上さんが自宅で愛聴する名盤をスタジオに持ち込み、本人による曲解説やエピソードが聴けることも魅力だ。リスナーからの多彩な質問に、ユーモアあふれる答えを淡々と語る“村上節”も、くすりと笑わせてくれる。
2月のイベントは「ボサノヴァ」がテーマ。チケット購入でオンライン配信も楽しめる。
※週刊朝日 2021年2月12日号