「逃げ恥」はキュンだけじゃない!? 脚本家・野木亜希子の複雑な思い

2021/01/22 11:32

※写真はイメージです (GettyImages)
※写真はイメージです (GettyImages)

 作家・コラムニスト、亀和田武氏が数ある雑誌の中から気になる記事を取り上げる「マガジンの虎」。今回は「SWITCH」。

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 新垣結衣と星野源という「逃げ恥」の2人を表紙に起用した「SWITCH」(スイッチ・パブリッシング)1月号の特集は<ドラマのかたち 2020-2021>だ。

 テレビドラマの変化が、近年止まらない。年に何作かは新しく、衝撃的でクオリティの高い作品を観ることが出来る。

 野木亜紀子が脚本、主演は新垣、星野だった16年の「逃げるは恥だが役に立つ」は、その記念碑ともいえるドラマだ。“小賢しい女”と“プロの独身”。そんな不器用な2人が、距離を縮めながら愛を育む姿は「ムズキュン」と呼ばれ、恋ダンスと相まって社会現象になった。

「逃げ恥」ブームから4年。2日に新春SPが放映された。家事分担で暮らす2人が、妊娠、出産を機に、産休、育休も容易にとれない職場の現状と直面する。「逃げ恥」ではオブラートに包まれていた社会性が一気に姿を現す。「キュンキュンしていただくぶんには構わないんですけど(中略)確かにキュンはあるんだけど、そうだけどそうじゃないんだ、という複雑な思いがあります(笑)」と野木。

 仲野太賀、岸井ゆきのなど、第一線に躍りでた若手の紹介もある。「この恋あたためますか」で、ヒロインのことが好きなのに、彼女には本命がいる。そんな“二番手キャラのいい奴”を「恋あた」で切なく演じた仲野の好感度は急上昇。良質な恋愛ドラマに出るとは、と問われた仲野は「最前線かな」と一言。「なんて言うか、“最前線に行ってまいります感”があるんです(笑)」

 テレビ東京の深夜枠ドラマの分析もある。「湯けむりスナイパー」「勇者ヨシヒコ」などマニアに支持された枠だが、19年の西島秀俊、内野聖陽の「きのう何食べた?」で広い女性層までついに掴んだ。テレビドラマを侮ると、時代に遅れますよ。

週刊朝日  2021年1月29日号

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