「年金繰り下げ」夫婦で年500万円も見えてくる! 3つの年金戦略 (2/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「年金繰り下げ」夫婦で年500万円も見えてくる! 3つの年金戦略

首藤由之週刊朝日
※写真はイメージです (GettyImages)

※写真はイメージです (GettyImages)

夫・妻の年金、繰り下げでこう増える (週刊朝日2021年1月22日号より)

夫・妻の年金、繰り下げでこう増える (週刊朝日2021年1月22日号より)

夫婦の年金戦略の考え方 (週刊朝日2021年1月22日号より)

夫婦の年金戦略の考え方 (週刊朝日2021年1月22日号より)

「リタイア後の生活は夫婦の年金が中心になります。長寿化は今後も進みますから、2人の年金は少しでも増やしておいたほうがいい。私は、夫も妻も働き続けて年金を繰り下げていくのがこれからの『理想の夫婦』だと思っています」

 それにはAさん夫婦のように、2人でどのように増やしていくのかを話し合う必要がある。人生100年時代は「夫婦の年金戦略」が大切になってくるのだ。では、どのように戦略を考えていけばいいのか、ポイントを見ていこう。

 まずは、繰り下げの“威力”である。

 繰り下げは66歳を超えて、70歳まで1カ月単位でできる(2022年春以降は「75歳まで」に拡大)。老齢基礎年金(以下、基礎)、老齢厚生年金(以下、厚生)それぞれで繰り下げることができ、1カ月遅らせるごとに年金額が0.7%増える。仮に70歳まで5年遅らせると、42%も増える(0.7%×12カ月×5年)。

 イメージしやすいように具体的な夫婦を設定しよう。

 夫は二つのケースで考える。夫aは年間の年金額200万円(基礎78万円、厚生122万円)。国のモデル世帯の夫に近い「標準」だ。bは年金額260万円。基礎はaと同じだが、厚生が182万円と高く、大企業の元社員を想定している。

 一方の妻は、いまの50~60代に多い「専業主婦」とした。若いころ会社に勤め、結婚して主婦になる設定。少額ながら厚生が受給でき、年間年金額は90万円(基礎78万円、厚生12万円)とした。

 さて、こうした夫婦が年金を繰り下げるとどうなるか。

 夫aと夫b、妻のそれぞれが、繰り下げで年金がどのくらい増えていくかを計算した(妻は基礎のみ繰り下げ。厚生は少額であるためなど)。夫が基礎・厚生ともに70歳まで繰り下げれば、aは284万円、bだと約369万円まで増える。一方、妻も約123万円まで増やせる。もちろん、繰り下げは5年続けなければならないわけではなく、いつやめても構わない。途中まで繰り下げた場合の目安がわかるように、1歳ごとの年金額を出しておいた。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい