吉祥寺ロフトの合格祈願グッズ売り場 (ロフト提供)
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ロフト店員オススメの受験グッズ (週刊朝日2021年1月22日号より)
ロフト店員オススメの受験グッズ (週刊朝日2021年1月22日号より)

 30年続いた大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」が1月16日から始まる。一方で、新型コロナウイルスの感染者が急増し、7日に首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された。受験生や家族の不安は増すばかりだ。専門家らの意見を基に感染症対策や受験応援グッズを紹介する。

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 首都圏にある難関国立大の幹部は、こう語る。

「文部科学省は昨年12月、緊急事態宣言が出ても受験生の移動を制限しないように全国の知事に要請しています。よほどのことがない限り入試は実施されるのではないか」

 7日に緊急事態宣言が再度発令されたが、その範囲は限定的。共通テストは第1日程(16、17日)、第2日程(30、31日)ともに予定どおり実施される見込みだ。

 私大も一般選抜試験を行う姿勢を示している。早稲田大は6日、万全な対策をした上で実施すると表明した。立教大も「受験生に不安が出ないよう万全な態勢で実施する」(担当者)という。

 他方で、不安も強い。私大関係者は明かす。

「試験会場でクラスター(感染者集団)が起こるのが怖い。試験中に体調が悪くなった子がコロナ陽性となったら、影響が出るかもしれない」

 受験生の心配は募るばかりだ。例年以上に家族の支えが必要となる。どんなサポートがあるのか。

『がっちり万全な新型コロナ感染対策 受験編20』の著書がある、浜松医療センター(静岡県浜松市)の矢野邦夫感染症内科部長は「マスクに注意してほしい」と語る。最近はおしゃれな布マスクをする人が多いが、コロナ対策としてより良いのは不織布マスク(サージカルマスク)だ。

 布マスクに比べてフィルター機能に優れ、体内にウイルスが入ることを防ぐ。パッケージにはウイルスなどをどれほど防ぐかを表す「ろ過率」が記載されている。99%以上のものがより安心だろう。矢野部長はこう話す。

「マスクは複数枚用意してほしい。長時間つけて湿ると通気性が悪くなり、横から空気が入るようになります。これでは意味がない。最低でも行きと帰りでマスクを替えることが必要です」

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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