この際、Mさんが利用したのが「楽天カード」。ポイ活の際は、クレジットカード使いをすることは必須だ。これにより、ポイントの還元率は最低1%、楽天市場で楽天カードを使うと、楽天市場の会員=1%+楽天カード利用=2%で合計還元率3%を実現できる。

 ちなみに還元率というのは、買った金額に対して、ポイントが何%つくかという比率。200円で1ポイントだと、1÷200で還元率は0.5%となる。これが世の中の還元率の標準だ。ここから還元率をどれだけ上げていくかが、ポイ活の努力の基準となる。

 では、Mさんはどうやって還元率を上げていったのだろう。

 Mさんの還元率アップの工夫の第一は、楽天ポイントのSPU(スーパーポイントアッププログラム)の活用だ。楽天ポイントには、楽天が展開するサービスを使うほど、楽天市場での買い物還元率が上がるSPUという仕組みがある。それは、楽天会員が、通常受けられる1%の還元率に対し、楽天カードの利用、楽天市場アプリでの買い物、楽天トラベルの利用など、16のサービスを利用するたびに、還元率が倍増され、最大で16倍まで増量されるというもの。SPUの倍率は、毎月末時点に達成した倍率が、当月1日~末日の買い物分に適用される。

 Mさんが達成したSPUの倍率は、楽天会員+1倍に加えて、楽天プレミアムカード(年会費1万1千円)決済で+4倍、楽天銀行での引き落としで+1倍、楽天市場アプリの利用で+0.5倍、楽天ブックスでの書籍の購入で+0.5倍の7倍。この還元率を常に保つことで、日々の楽天市場での買い物からドシドシとポイントが貯まっていった。

「何もしなくとも、千円で70ポイント、1万円で700ポイント貯まります。シャンプー、下着、米などを購入するだけで1カ月3万円くらいはすぐかかってしまいます。それで2100ポイントは貯まります」

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