「趣味をジャズピアノと記載した点はさすがです。NYはジャズの聖地の一つですからクラシックよりも親しみを持たれやすく、ホームパーティー開くから弾いてよ、と声もかかりやすい。趣味のよい人間だとアピールできます。コネ作りには効果的ですね」
論文は、NY州弁護士会が発行する「NY Business Law Journal」に掲載される予定だ。
「同会は、全米50州と世界122カ国にまたがり7万1千人の会員を誇るとアピールしています。米国は、小室さんのような戦略的な人間は歓迎しますから、水があっているのでは」(多賀さん)
このまま結婚に進むとすれば、宮内庁の「苦言」は障壁になるのか。
「宮内庁長官の発言は、小室さんを責めるというよりも、通常のプロセスを経て結婚してほしい気持ちの表れだと思います」
そう分析するのは元宮内庁職員の山下晋司氏だ。宮内庁は、「上皇后美智子さまの意向を受け、宮内庁トップが代理人を皇居内に呼び出し、最後通牒を突きつけた」と報じたメディアに事実無根と抗議をした。宮内庁幹部を務めた人物も振り返る。
「眞子さまのご結婚問題について当然、ご心痛はあったと思いますが、我々の前で美智子さまがお気持ちを口にされることはなかった」
だが、心痛が本人も意図しないところで長官の発言に結びついた可能性もある。山下氏は宮内庁がメディアへ出した抗議のなかで「ご発言は皇室の皆様のご健康についてご無事を問われることだけでした」という記述に注目する。
「秋篠宮殿下のご様子を誕生日会見などで拝見すると、ずいぶんおやせになったように感じました。上皇后陛下は、事態が進展しなければ、ご家族の健康にかかわるとの思いを抱かれたのかもしれません」
宮内庁としても、秋篠宮さまが結婚を認めると口にした以上は、進展させなければどうにもならない。
山下氏は、結婚を望むのならば決着をつけなさいという念押しであり、小室さんサイドが責任を果たせば追い風にもなり得ると見る。
眞子さまは、どのような「実り」への想いを和歌に詠み込んだのか。(本誌・永井貴子)
※週刊朝日 2021年1月22日号