競泳・萩野公介がコロナ禍で復調した理由 「家族と仲間の理解が大きい」と平井コーチ (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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競泳・萩野公介がコロナ禍で復調した理由 「家族と仲間の理解が大きい」と平井コーチ

連載「金メダルへのコーチング」

平井伯昌週刊朝日#平井伯昌
平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

昨年12月の日本選手権男子200メートル個人メドレーを制した萩野公介(右) (c)朝日新聞社

昨年12月の日本選手権男子200メートル個人メドレーを制した萩野公介(右) (c)朝日新聞社

 年齢が萩野の一つ上でリオ五輪男子800メートルリレー銅メダルの小堀勇気とともにリーダーシップを発揮してくれています。二人とも1年前に比べて、考え方や行動がより自主的になっています。五輪の1年延期、コロナ禍での練習という厳しい状況の中で、自分を見つめ直す時間が二人の成長を促したように感じます。

 選手にとって一番大切なのは、ものごとを教わるだけでなく、自分で理解して応用していく力を身につけることです。27歳の小堀、26歳の萩野は、その力を発揮し始めています。

 社会人になっても結果を出し続けるためには、自分だけのことを考えるのではなく、周囲の理解と協力を得ることが不可欠です。萩野はトレーニングの充実で泳ぎがよくなっていることに加えて、ともに五輪を目指す仲間から刺激を受けて、私生活でも家族を持って子どもの成長を見守る中で、見えている社会が広がっているようです。私自身も「水泳選手萩野」というより「人間萩野」と付き合っている感じがします。

 五輪イヤーは個々の選手が自分の限界を乗り越えていくために、一緒に練習するチーム全員の目的意識が一致していることが重要です。エース萩野が復調して前向きになっているので、チーム全体にいい効果が出ると期待しています。(構成 本誌・堀井正明)

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長。1963年生まれ、東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。86年に東京スイミングセンター入社。2013年から東洋大学水泳部監督。同大学法学部教授。『バケる人に育てる──勝負できる人材をつくる50の法則』(朝日新聞出版)など著書多数

週刊朝日  2021年1月15日号


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平井伯昌

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長。1963年生まれ、東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。86年に東京スイミングセンター入社。2013年から東洋大学水泳部監督。同大学法学部教授。『バケる人に育てる──勝負できる人材をつくる50の法則』(朝日新聞出版)など著書多数

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