「新しい地図」の3人。左から、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎(C)朝日新聞社
「新しい地図」の3人。左から、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎(C)朝日新聞社

 現実的な話ではないかもしれない。だが、一部のファンがある思いを高めている。

【写真】会見でSMAPの「再結成」にも言及した元メンバーはこちら

「SMAP再結成」だ。

 1988年に結成し、「国民的グループ」として28年間駆け抜けた。人気絶頂のまま2016年12月31日で解散。17年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がジャニーズ事務所を退所し、中居正広も昨年3月31日に退所した。現在は木村拓哉のみがジャニーズ事務所に籍を置いている。

 5人とも才能豊かでソロになった後も俳優、MC、音楽活動などそれぞれの分野で活躍している。解散してしばらくは、

「SMAPは心の中で生き続けている。メンバーは今まで色々なしがらみがあって我慢してきたこともあると思う。今後は伸び伸びと活躍してほしい」

 という声が多かった。ところが、大きく流れが変わる出来事が。

 スポーツ新聞の芸能担当記者はこう話す。

「昨年11月に森且行選手がオートレースの日本選手権で日本一に輝いたことで、SMAPの結びつきの強さを多くのファンが再認識させられました。森選手は96年にSMAPを脱退した際、5人のメンバーと『お互い日本一になろう』と固く誓い合いました。ケガなどもあり波瀾(はらん)万丈のレース人生でしたが、あきらめずに24年越しでその夢をかなえました。『やっと約束が守れて良かったと思います』と優勝インタビューで声を詰まらせた姿を見て、やっぱり特別な絆で結ばれた6人なんだと。あの優勝の時に5人はお祝いのメッセージを送りました。木村さんはジャニーズ事務所に所属している人間です。脱退した人間にメッセージを送るのは異例のことでしょう。SMAPファンはこの動きに驚くと同時に、感動の声が相次ぎました。森選手が潤滑油になり、SMAPのメンバーが再接近したように感じます。事務所の垣根を越えて共演する日が来るかもしれません」

 今年の元旦に稲垣、草なぎ、香取が出演するレギュラー番組「7.2 新しい別の窓」(ABEMA)が生放送を行った際に、ゲストとして森選手が登場した。番組内では3人が森選手と2人きりの部屋で語り合うコーナーも。また、森選手は「SMAP×SMAP」の5人旅を見て「うらやましかった」と明かし、「4人で旅行に行きたい」と思いを語った。

 この番組を見たファンからは大きな反響が。

「木村君はジャニーズ事務所に所属しているし、何より個々のメンバーがSMAPをもう一度再結成したという思いがあるかどうかわからない。でも一ファンとしてはもう一度、森君を入れた6人のSMAPを見たい。時間はかかるかもしれないしタイミングも必要だから今すぐでなくてもいい。一夜限りの特別企画でもいいから6人で楽しそうに笑っている姿が見たい」

「森君が優勝しなかったら、SMAPの再結成を意識しなかったと思う。もうそっとしておいたほうがいいという意見も十分理解しているけど……。コロナ禍で憂鬱(ゆううつ)な日々が続く中、SMAPをもう一度再結成してほしいなと思ってしまう自分がいる」

 などのコメントがネット上で見られた。

 SMAP解散は悩みぬいた末に出した結論であり、安易に再結成を求めるものではないことはファンも重々理解している。だが、老若男女問わず多くの国民に夢と希望を与えたSMAPはジャニーズという枠を超えた特別なアイドルグループであることは間違いない。

「再結成はかなわなくてもいい。もう一度6人で共演している姿を見たい」

 ここまで愛されるのもスターである証しだろう。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事