サーフィンが終わってからは一緒に酒を酌み交わすこともあったという。

「彼は冷酒が好きだったけど、そんなには飲まないよ。コップに2~3杯」

 三浦さんはプライベートの話も卯都木さんにしていた。2年くらい前のある日、こんなことも。

「車できれいなお花畑の近くを通りかかった時、春馬から『車を止めて』と言われたんです。なんだろうと思ったら、お花畑をバックにした写真をSNSで誰かに送っていました。彼女じゃないかと思いましたね。『30歳になったら結婚したい』とも言っていました。『なんで』と聞いたら、『自分は一人っ子だから、兄弟を作りたい』と」

 幼い頃に三浦さんの両親は離婚している。三浦さんが小学1年生の時、母親に連れられ家を出た。高学年になると母親は再婚。新しい父親は地元ホストクラブの経営者の息子で、その店で働いていたホストだった。同僚だったという40代の元ホストがこう話す。

「その店は30年くらい経営していて、名の通った店でした。全盛期には12人のホストがいました。春馬くんの父親もホストとして店に出ていました。春馬くんの母親は再婚前、お客として何回かは来たことがありましたね。常連客ではないです。太陽みたいな女性で、いつもニコニコしていました」

 三浦さんが俳優となる原点は、地元にあった俳優養成所だ。元ホストは、三浦さんが養成所に通うことになった経緯を母親から聞いたという。

「母親は、うちの子はまじめでおとなしくて、はにかみ屋で、なかなか仲間に入っていこうとしないから、少しでも改善するために、ピアノやサッカーを習わせる感覚で4歳のころから養成所に通わせた、と言ってました」

 ホストクラブは2007年ごろに閉店。その後、母親と義父は地元で居酒屋の経営を始めた。

「2人は5年くらい前に離婚していると思います。義父は別れてからも、春馬から『一人で大丈夫?』と心配する電話があったと言ってました。離婚後は、春馬くんとは距離ができていたようです」

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