難しいですね。いろんなものが、時代とともにどんどん変わっていくので。本当に時代は変わりました。「いつこんなに変わった?」っていうぐらい変わった。その変化に対して常に対応していかなきゃいけない。ジャニーさんがよく言っていた「ユー、やっちゃいなよ」の精神を持った人は、今の時代なかなかいない。改めて思うのは、ジャニーさんがどれだけ責任を背負いながら、それを言っていたかということですよね。どんなことをやっても、ジャニーさんのせいにできたから、みんないろんな挑戦ができた。ただ、ジャニーさん亡き後、ここからまた生まれるものもあるんじゃないかとも思います。

──40代をどう過ごしますか?

 20代から、先のことを考えないという生き方をしてきました。先を見て動くタイプじゃないし、常に今、そのときを一生懸命やろうと思ってやっているだけです。そうやって生きてきているので、これからのこともあまり小難しくは考えてない。なるようにしかならんと。それは個人であってもグループであってもそう。こういう仕事をしていますが、僕はそんなに素敵に生きてないし、そんなにドラマチックな生き方でもない。みんなと同じこの世で、みんなと同じものを見て、同じように生きてます。

 ただジャニーさんが見せてくれた景色は何にも代えられない宝物。そういった意味では、まあ、これからじゃないですか、“新しい景色”が広がっていくのは。ちょっとドラマチックに書いといてください。っていうとこまで書いといてください(笑)。

──コロナ禍でのエンターテインメントをどう捉えていますか。

 不安な時代ですよね。何を人生でプライオリティーにしていくかは人それぞれですが、エンターテインメントって、生きる上でのプライオリティーはそんなに高くない。でも、すごいエネルギーを持ってると思うんですね。プライオリティーとしては片隅かもしれないけど、すごいエネルギーを持ってることが、いい言葉が思い浮かばないんだけど、すごく素敵だと思うんですよ。

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コロナ後のエンターテインメントとは?