水谷豊×反町隆史「相棒」20周年 人気ドラマも「愛されてる」実感なし?
2000年にはじまり、国民的人気を誇る「相棒」は、放送中のseason19で20周年を迎えた。コロナ禍で何事も例年通りとはいかなかった2020年だが、いつもと変わらず2021年1月1日には「元日スペシャル」が放送される。長く愛され続ける安定感のあるドラマに、主演の水谷豊さんと反町隆史さんはどんなふうに向き合っているのか。
「相棒 season19」元日スペシャルのワンシーンはこちら
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──20周年というのは、連続ドラマとしてはそうとう大きい数字ですね。
水谷:はじまったときに生まれた子が、もう二十歳ということですからね。不思議な感じはあります。ただ、杉下右京を演じるに当たってあえて変えたところはなく、自然に任せていますから、特に意識はせずに、いつも通りに撮影しています。
反町:僕は、水谷さんには及びませんが、冠城亘(かぶらぎわたる)を演じて6年目になります。ふつうのドラマは3カ月ですから、6年でもけっこうすごいんですよ(笑)。
──作品とキャラクターが視聴者に愛されているからこそです。
水谷:本当にその通りだと思いますが、実は「愛されてるな」という実感はあまりないんです。1年のうち7カ月くらい撮影していますが、その間は家と現場を行ったり来たりするだけで、直接ファンの方にお会いしたりすることもないですから。
反町:僕らは2人とも、SNSとか、あまり見ないですもんね。
水谷:多くの方が楽しんでくださっているムードは、なんとなく感じてはいますよ(笑)。
──長くやっていると、こういうシーンが見たいといったファンからの期待やリクエストも多く寄せられませんか?
水谷:我々は脚本をいただくまでどういう話なのか知らないですし、ある程度の話数を撮りながら次のお話をいただいたりします。ですから、その日の撮影をいかにいいものにするか、そこに全力を傾けることの連続なんです。右京のこんな面を見せて期待に応えようとか、考えている余裕はないというのが正直なところです。
