安倍晋三前首相(左)と昭恵夫人。再び「主役」に返り咲くか、それとも…… (c)朝日新聞社
安倍晋三前首相(左)と昭恵夫人。再び「主役」に返り咲くか、それとも…… (c)朝日新聞社

 年末年始にかけて新たな展開があるか注目されるのが、安倍晋三前首相側が開催した「桜を見る会」前夜祭をめぐる捜査の行方だ。

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 本来、参加者が負担すべき前夜祭の会費約900万円を安倍氏側が補填したとされるこの問題。安倍氏の公設第1秘書は東京地検特捜部の捜査に補填の事実を認めており、検察は秘書を立件する方針と報じられている。安倍氏は近く検察の事情聴取を受けた後、早ければ年内にも国会招致に応じるというが、今後の展開はどうなるのか。12月3日の野党ヒアリングに出席し、「強制捜査をしておかしくない事件だ」と発言した元東京地検検事の郷原信郎弁護士はこう語る。

「特捜部の聴取が参考人としての事実確認か、被疑者としての取り調べかで大きく意味合いが違います。参考人としての事実確認だけなら、国会で『聴取を受けた結果、検察の方々にも納得していただいた』と説明できます。しかし、安倍氏の都合の良いことで終わらせるのなら聴取をする意味はないし、検察は厳しい批判を受けることになります」

 今後は、差額の補填を秘書だけでなく、安倍氏本人が知っていたかどうかが問われていくことになりそうだ。

 苦境に立つ安倍氏だが、アッキーこと昭恵夫人はどうしているのか。

「昭恵さんは首相夫人のプレッシャーから解放されて、自由を謳歌し、夜遅くまで飲んでいるそうだよ」(自民党元秘書)

 安倍夫妻の結婚のキューピッド役を務めた元山口新聞東京支局長の濱岡博司氏はこう話す。

「昭恵ちゃんは居酒屋や宿泊施設を経営しているから『Go To』には積極的だと聞くよ。晋三は菅政権がつまずけば返り咲くことを狙っているだろう。昭恵ちゃんは晋三と一体だから、夫の望み通りになればいいと考えていると思うよ」

(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2021年1月1‐8日合併号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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