伊勢谷友介(C)朝日新聞社
伊勢谷友介(C)朝日新聞社

 今年も人気俳優が不祥事で表舞台から消えた。

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 9月には人気俳優の伊勢谷友介が自宅で大麻を所持していたとして大麻取締法違反の容疑で逮捕された。12月1日の初公判では起訴内容を認めており、22日に判決が言い渡される。今は表舞台には出てこず、代表取締役を務めていた会社も活動の自粛を発表している。

 気になるのは伊勢谷の今後だ。逮捕前に撮影が終わっていた出演映画「とんかつDJアゲ太郎」と「十二単衣を着た悪魔」(黒木瞳監督)は、予定通りに公開された。「いのちの停車場」(吉永小百合主演)も来年公開予定だ。

 芸能レポーターの石川敏男さんは「伊勢谷さんの復帰は早いのでは」と見る。伊勢谷は保釈後、出演映画の関係者に謝罪行脚に回ったと見られている。また、黒木瞳にも直筆の謝罪文を送ったようだ。共演した吉永小百合は「何とか乗り越えて、また撮影の現場に戻ってきてほしい」とコメントしていた。

「伊勢谷さんは関係者の評判は良い。吉永さんが擁護する発言をしたのは大きかったですね。謝罪に回ったというのも印象がいい。彼の人柄の良さなのでしょう。一年もすれば復帰できるのではないでしょうか」(石川さん)

 本人は今後の展開について何を語るか。伊勢谷の自宅マンションを訪ね、インターフォン越しに取材を申し込んだが、「お断りしています」と言うのみ。ただ、その後ろからは心配する女性らしき声が聞こえてきた。プライベートでも彼を支える人間は多いのかもしれない。

 より一層、厳しい状況に立たされているのが10月に道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕された伊藤健太郎だ。伊藤が運転していた自動車がバイクと衝突。バイクに乗っていた男女2人が負傷したが、救護せずに現場から立ち去った。

 主演を予定していた舞台や、出演予定だったテレビドラマも降板。CMの打ち切りも相次いだ。違約金は億単位にもなっていると言われる。さらには、現場での素行の悪さなどが報道され、印象がガタ落ちになってしまった。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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