外でのマスクは「同調圧力」の象徴 “世間から離れる”ことのすすめ (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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外でのマスクは「同調圧力」の象徴 “世間から離れる”ことのすすめ

連載「ナイス・エイジングのすすめ」

帯津良一週刊朝日#帯津良一
帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長

帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長

鴻上尚史さん (c)朝日新聞社

鴻上尚史さん (c)朝日新聞社

 鴻上さんによれば、同調圧力とは「少数意見を持つ人、あるいは異論を唱える人に対して、暗黙のうちに周囲の多くの人と同じように行動するよう強制すること」(同書)だそうです。なるほど、外をひとりで歩くのにマスクはいらないなと思っても、周囲の人がマスクをしていたら、しておこうとなるわけです。

 この同調圧力は日本が世界でもっとも強くて、だから息苦しいのだそうです。そして、日本で同調圧力が強いのは、「世間」というルールにみんなが縛られているからなのです。「世間」と「社会」とは違います。佐藤さんによると、社会とは「ばらばらの個人から成り立っていて、個人の結びつきが法律で定められているような人間関係」(同書)です。一方で、世間は個人というものがはっきりしなくて、みんな一緒にやっていこうという付き合いの世界なんですね。

 私はナイス・エイジングとは世間から離れていくことだと思っています。なぜなら、ひとりで虚空に旅立つ準備こそがナイス・エイジングだからです。貝原益軒が説くように、「世俗(世間)と離れて、本来の楽しみを」自由気ままに楽しんでいただきたいと思います。

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

週刊朝日  2020年12月25日号


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帯津良一

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

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