「一時金も辞退したうえで、『民間の女性』としてご結婚なさるのが一番よろしいのではないだろうか」

 一民間人として暮らすという点では、英王室からの離脱を宣言し、公務から退き、カナダで生活しているハリー王子とメーガン妃の例が頭をよぎるが、眞子さまの場合は、そう簡単ではない。

 英王室は、エリザベス英女王に続き次代を担う息子のチャールズ皇太子、孫のウィリアム王子、そしてひ孫のジョージ王子と、王位継承者がしっかりと確保されている。

 一方、日本の皇室は50歳未満の若い男性皇族は13歳の悠仁さまだけ。女性皇族は、6人しかいない。

 眞子さまは、将来の天皇となる悠仁さまを支える存在として、「女性宮家」の筆頭候補として、上皇ご夫妻も期待をかけて可愛がってきた内親王だ。

「眞子さまを失う痛みははかり知れない。だが、眞子さまの件で、将来の天皇となる悠仁さまに影響が出ることは困る」(先の関係者)

 眞子さまの、小室さんとの結婚の意思は揺るぎない様子との見方は、外にも漏れ伝わっている。眞子さま自ら「離脱」の意思を示してほしい、との声が出ていることも確かだ。

 だが、先の山下氏は、「民間人となるための離脱」は、三権の長などで構成される皇室会議を開く必要があり、議論がより複雑になるなど、メリットはない、との考えだ。

 政府の議論がスタートするであろう5月には、結婚の意思を表明し、これまでの女性の皇族と同じように、「結婚に伴う皇籍離脱」の手続きにするべきだという。

「どちらにしろ、眞子内親王のご意思が変わらない以上、結婚以外の選択肢はないと感じます」

 その時は小室さんと米国で暮らすという道もあるのだろうか。眞子さまが「決意」を公表する時、どのような未来予想図を描いているのだろうか。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日  2020年2月21日号