婚約が内定し、記者会見する眞子さまと小室圭さん=2017年9月3日、東京・元赤坂(C)朝日新聞社
婚約が内定し、記者会見する眞子さまと小室圭さん=2017年9月3日、東京・元赤坂(C)朝日新聞社
立皇嗣宣明の儀に臨まれる皇族方=2020年11月8日、皇居・宮殿「松の間」、代表撮影(C)朝日新聞社
立皇嗣宣明の儀に臨まれる皇族方=2020年11月8日、皇居・宮殿「松の間」、代表撮影(C)朝日新聞社

 宮内庁に抗議の電話が鳴りやまない。
結婚するならば、一時金を辞退なさるべきでは」「民間人のために、税金を使うのはいかがなものか」「結婚にはどうしても納得できない」

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 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)がお気持ち文書を公表した日から、関連ニュースが流れるたびに宮内庁の電話は朝から忙しい。熱量の高さは皇室への思いの深さとはいえ、「参った……」と弱音を吐く職員も少なくない。

 そうしたなか注目されているのが、政府が「皇女」制度の創設を検討している、という報道だ。いまの皇室メンバーは18人。30代以下の若い皇族は7人で、悠仁さま以外はすべて未婚の女性だ。「女性宮家」創設案が結婚後も皇族として皇室にとどまるのに対して、「皇女」案は結婚して皇室を離れながらも特別職の国家公務員として「皇女」という呼称をおくり、公務を続けてもらうものだ。

 想定する対象は、天皇陛下の長女・愛子さま。眞子さまと妹・佳子さまの内親王にあたる3人だ。もちろん皇女候補の筆頭は婚約延期中の眞子さまだが、結婚自体への反発が強いなか、「皇女第1号」として輝かしいスタートを切ることができるのか、先行きは不透明だ。

 そもそも結婚生活がどうなるのか。たとえば、タレントの小島慶子さんも「眞子さまは結婚に失敗する自由と権利がある」などと発言を繰り返しているように、「ダメだったら離婚すればいい」という大胆な意見は意外に多い。

 というのも、民間に出て苦労を重ねる皇女や皇族女性の存在は、そう珍しいことではないからだ。4人の女性について振り返ってみたい。

■日本最古の旧家同士の慶事の行方/千家典子さん(32)

 2019年12月、高円宮家の三女・守谷絢子さん(30)が男児を出産した。高円宮家の当主、久子さまにとっては初孫の誕生だ。

 明るいニュースに顔がほころぶ一方で、気になるのは、日本最古の旧家同士の慶事と祝福された高円宮家の次女・典子さんと出雲大社の宮司の長男・千家国麿さんとの結婚生活だ。

 新型コロナウイルスの感染が広がる直前の20年2月、東京ドーム(東京都文京区)で開催された「世界らん展2020-花と緑の祭典-」を両陛下と久子さまが鑑賞した。そこには、典子さんが同行していた。

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かつては悲劇の皇女も