監督 ビル・ホルダーマン/18日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開/104分(c) 2018 BOOKCLUB FOR CATS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
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 アカデミー賞など数々の賞に輝いてきた名女優たちによる全米大ヒット作「また、あなたとブッククラブで」。共演の男優陣もアンディ・ガルシア、リチャード・ドレイファス、そしてテレビドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」のドン・ジョンソンなど豪華。

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 40年連れ添った夫を亡くしたダイアン(ダイアン・キートン)。恋愛感情なしでの複数の男性たちとの関係を楽しんでいるビビアン(ジェーン・フォンダ)。何十年も前の離婚のトラウマに苦しんでいるシャロン(キャンディス・バーゲン)。熟年離婚の危機に直面しているキャロル(メアリー・スティーンバージェン)。長年の友人である4人は定期的にブッククラブを開催して交流を続けていた。

 ある日、そのクラブで官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読むことに。彼女たちは、そのスキャンダラスで刺激的な一冊にたちまち感化され、気持ちも行動も大胆になっていく。そして代わり映えのしなかった日常に大きな変化が生まれて……。

 本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★★
老いてなお元気な懐かしの女優たち。ブッククラブの名を借り、飲んで食べて恋愛生活を語って友情を育んできた女性たちのドラマは、意外なほどすがすがしく心に残る。この映画の持つ気取りのなさこそアメリカ女性の魅力。

■大場正明(映画評論家)
評価:★★
読書会で官能小説を共有するという発想は面白い。ただ、ラブコメ仕立てとはいえ、実力派の豪華女優陣と味のある男優陣を型にはまったキャラクターで縛ってしまい、豊かな個性が引き出されていないのはもったいない。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★★
最高! シーンが変わればまた新たな笑いが待っている。もちろん「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を観ていたら更に面白い。何歳になっても楽しんでいいんだよ。日本の熟女たちへの応援&ビタミン映画。絶対もう一度観ます。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★
「人生は日々楽しくなっていく」ことを描いていて清々しい。俳優陣がみんな楽しんで演じていてアンサンブルが素晴らしい。プロデューサー出身の監督らしく過不足ない仕上がり。キャンディス・バーゲンが光っている。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2020年12月11日号