前出の竹下さんも、次のように言う。

「これから医療保険に入るなら、所定の病気と診断されたり、入院したりした場合にまとまった給付金が出る『一時金タイプ』がいいでしょう。最近は1日の入院で1カ月分の一時金が出る商品もあります」

 太陽生命の「感染症プラス入院一時金保険」は、新型コロナなどの感染症で入院すると、入院一時金や災害入院一時金の組み合わせで最高40万円を受け取れる。念のためのジャストインケースの「コロナ助け合い保険」も、1泊2日以上の入院で一時金が出る。

 遺族が死亡保険金を受け取る「収入保障保険」も含め、一時金は確認しよう。税理士法人HOPの網野博美税理士は「毎月払う保険料の差はわずかでも、一時金で受け取る場合は保険会社によって差が出ることがあります。どの商品が自分に合っているか、加入の際に総合的に判断しましょう」と強調する。(本誌・池田正史)

週刊朝日  2020年12月4日号より抜粋

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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