林:なんてうらやましい。でも、舞台をやってると太れないんじゃないですか。あれだけお稽古もやって、立ったり座ったり、すごい運動量ですよね。

浅野:今度の芝居はそれほどでもないですけど、舞台に立つと緊張して、腰とか背骨に意外と疲れがきますね。いろんな関節が痛んできてます。

林:自分の肉体と声を使って表現するわけですもんね。

浅野:それが“道具”ですからね。

林:コロナ対策もそうですけど、体調管理にも気をつけて無事初日を迎えてくださいね。「23階の笑い」、ほんとに楽しみです。

浅野:ありがとうございます。楽しみにしています(笑)。

浅野和之(あさの・かずゆき)/1954年、東京都生まれ。安部公房スタジオを経て、87年、野田秀樹主宰の劇団「夢の遊眠社」入団。同劇団解散後、小劇場から商業演劇まで多くの舞台作品に出演。映像にも活躍の場を広げ、バイプレーヤーとして注目の存在となる。三谷幸喜作品には、舞台「12人の優しい日本人」をはじめ多数出演。2006年、11年に読売演劇大賞最優秀男優賞。最新舞台「23階の笑い」(作:ニール・サイモン、演出:三谷幸喜、世田谷パブリックシアター)は12月5~27日上演。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

週刊朝日  2020年12月4日号より抜粋