食材入りの袋を水に沈めると、水圧で空気を抜くことができる(撮影/写真部・小黒冴夏)
食材入りの袋を水に沈めると、水圧で空気を抜くことができる(撮影/写真部・小黒冴夏)
家電ライター・コヤマタカヒロさんおすすめ (週刊朝日2020年12月4日号より)
家電ライター・コヤマタカヒロさんおすすめ (週刊朝日2020年12月4日号より)
低温調理器で作る簡単レシピ (撮影/写真部・小黒冴夏) 週刊朝日2020年12月4日号より
低温調理器で作る簡単レシピ (撮影/写真部・小黒冴夏) 週刊朝日2020年12月4日号より
低温調理器で作る簡単レシピ (撮影/写真部・小黒冴夏) 週刊朝日2020年12月4日号より
低温調理器で作る簡単レシピ (撮影/写真部・小黒冴夏) 週刊朝日2020年12月4日号より

「低温調理器」をご存じだろうか? その名のとおり食材を低温で加熱するもので、フランス発祥の調理方法だ。実はこれ、一台あればいろんな料理が作れるスグレモノ。冬の“おうちごはん”の強い味方になるはず!

【家電ライター・コヤマタカヒロさんおすすめの低温調理器はこちら】

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「家で本格的なローストビーフやサラダチキンが作れる!」と話題の低温調理器。焼く、煮る、蒸すという調理法が基本だが、低温調理は“第四の調理法”と言われている。

 低温調理とは、食材や調味料を密閉袋に入れ、沸騰させない低温の湯で時間をかけて食材を加熱していくというもの。肉や魚に含まれるタンパク質は加熱されると硬くなり、水分が抜けてしまう。低温でじっくり加熱すれば、食材が硬くならず、ジューシーに仕上げることができるのだ。

 かつてはプロ用の厨房機器がないと低温調理ができなかったが、家庭用のものが開発され、日本でも数年前から広がりを見せている。

「以前はアメリカ製の『ANOVA(アノーバ)』が並行輸入で入ってきていましたが、2017年に日本製の『BONIQ(ボニーク)』が発売され、一気に注目度が高まりました。BONIQはデザイン的にも優れており、日本の低温調理器の代表格になりました」

 そう話すのはデジタル&家電ライターのコヤマタカヒロさん。自ら台所に立ち、低温調理器の魅力を実感しているという。

「低温調理器で作る人気料理はローストビーフなのですが、これをホームパーティーで出すと確実によろこばれます!時間と温度を間違わなければ失敗しないので、料理が苦手でもローストビーフが作れてしまうんです。また、コロナの影響で外食を控えるようになったのも追い風になり、低温調理器も売れています」(コヤマさん)

 昨年10月に低温調理器を発売したアイリスオーヤマでも、今年9月には、3月と比べて約5倍の売り上げを記録したという。

「コロナの影響で自宅で食事をする機会が増え、電気圧力鍋やホットプレートなど、調理家電全体の売り上げが好調です」(アイリスオーヤマ広報室)

 現在、さまざまな種類の低温調理器が販売されているが、価格帯は1万円以下から3万円を超えるものまでと幅広い。

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