濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎で“心の声”を擬人化! 孤独な75歳女性を描く 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎で“心の声”を擬人化! 孤独な75歳女性を描く

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週刊朝日
監督 沖田修一/6日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開/138分(c) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

監督 沖田修一/6日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開/138分(c) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

監督 沖田修一/6日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開/138分(c) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

監督 沖田修一/6日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開/138分(c) 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会

 原作は63歳で作家デビューを果たし、本作「おらおらでひとりいぐも」で芥川賞と文藝賞を受賞した若竹千佐子の同名小説。シニア世代の圧倒的な支持を受けてベストセラーに。桃子さんの孤独=心の声を演じるのは、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎。

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 ひとり暮らしをしている桃子さん(田中裕子)、75歳。その日常は、毎日同じ繰り返し。1964年、日本で初めてオリンピックが開催された年、若かりし20歳の桃子(蒼井優)は、気の向かないお見合いの席から抜け出し、身ひとつで上京してきた。

 それから55年。結婚し、子宝に恵まれ、幸せいっぱいな日々を過ごし、これからやっと夫と水入らずになると思っていた矢先、突然夫に先立たれてしまう。今は、図書館で本を借り、地球46億年の歴史ノートを作る日々。しかし、ある時、桃子さんの“心の声=寂しさたち”が、音楽に乗せて内からわき上がってきた。孤独の先で新しい世界を見つけた桃子さんの、ささやかで壮大な1年とは──。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★
決まっていた結婚を逃げ、気に入った青年と結婚して娘も孫もいるけれど、夫は亡くなった。そんな女性のひとり暮らしは孤独が親友になっている、という様子を3人の男子を使ってにぎにぎしく見せるアイデアが楽しい。

■大場正明(映画評論家)
評価:★★★
孤独を虚しいと思うか、自由だと思うか。地球46億年の歴史、60年代から現在に至る主人公の記憶、ドラマの背景になる四季で区切られた1年。時間を自在に交錯させながら、彼女の目覚めをユーモラスに描き出している。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:★★★
地球のこと人生のことを考えるのが大好き。自分のもですが、人のを想像することも。生きている間は大変です。でも良いこともたくさんある。アイデアが斬新でユーモラスだからこそ、ずっと思い出せる可愛らしくて深い一本。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:★★★★
最近の日本映画の中でも出色の出来! 脚本も書いている沖田修一監督の異才ぶりが存分に生かされていて“心の声=寂しさたち”の擬人化が秀逸。主役を演じる田中裕子と、その若い頃を演じる蒼井優の演技が輝いている。

(構成/長沢明[+code])

週刊朝日  2020年11月13日号


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