こう解説するのは、元山口組顧問弁護士、山之内幸夫氏。

一方、またもやられてしまった神戸山口組は昨年11月にも古川組の古川恵一組長が自動小銃で射殺されたばかり。その後、抗争は拡大し、今は六代目山口組の圧倒的な攻勢が続く。

 現在は六代目山口組、神戸山口組は共に「特別抗争指定暴力団」の指定を受け、警察当局に動きを厳しく制限されているが、その渦中でも抗争事件は相次いでいる。

「実は、六代目山口組ナンバー2、高山清司若頭が反撃のない神戸山口組に対して、勝利したという一方的な抗争終結宣言を計画していたという情報がある。実行犯が司組長に近いスジから出ていることもあって、今回の銃撃が最後のダメ押しという意味なのか。それとも、違う理由があるのか。いずれにしても、藤村容疑者からけん銃が出ていないこと、現場のコンビニには別のお客さんや店員がいたことなど、市民が巻き添えになってしまいかねない状況だった。抗争への警戒が必要だ」(捜査関係者)

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事