宮崎美子のカレンダーは同年代の女優に新たな挑戦を促すかもしれない (c)朝日新聞社
宮崎美子のカレンダーは同年代の女優に新たな挑戦を促すかもしれない (c)朝日新聞社
週刊朝日の表紙に選ばれた (c)朝日新聞社
週刊朝日の表紙に選ばれた (c)朝日新聞社

 40年ぶりにビキニ姿を披露した女優の宮崎美子(61)のカレンダーが大人気だ。

【写真】宮崎美子が登場した伝説の「女子大生モデル」表紙グラビアがこちら

 彼女が世に知られるようになったのは、本大学3年の時、「週刊朝日」の表紙「女子大生シリーズ」で選ばれたのがきっかけだ(掲載は1980年1月25日号)。

 それから数カ月後に、今も語り継がれる衝撃的なCMが流れた。

 サイパンのビーチの木のそばで、宮崎がTシャツとジーンズを恥ずかしそうに脱ぎ、ビキニ姿になるミノルタカメラ(現コニカミノルタ)のCMだ。

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が話す。

「私はあのCMを見て、ミノルタのカメラを買いました。水着だとわかっていてもジーンズを脱ぐシーンはドキドキしたものです。水着モデルは、スリムでなければならないという当時の常識をくつがえしました。彼女はお尻や胸が大きめで、むっちり感があった。キャンパスにいる女子大生のような親近感がうけた理由だと思います」

 あれから40年ぶりにビキニとなった写真集「宮崎美子 40周年記念 カレンダー&フォトブックセット」の予約が10月19日から始まると、たちまち大きな話題となり、Amazonでは一時、「鬼滅の刃」のカレンダーを抜いて1位となった。

「定価が6600円もするので、買っている層はファンだった中高年男性が多いと聞きましたが、女性にも人気だそうです」(前出・佐々木氏)

 カレンダーを撮影したのは、40年前の表紙と同じ、篠山紀信氏(79)。

「被写体となる女性の魅力を最大限に引き出すのは、篠山さんのすごいところ。今回のカレンダーでも40年の時を経て当時の感動をよみがえらせ、宮崎の新しい魅力を浮き彫りにしました。時間の残酷さを逆手にとって、宮崎を再び輝かせることができたのは篠山さんだからこそではないでしょうか」(同)

 ここは弊誌も話を聞こうと、所属事務所に取材を申し込んだところ、

「もうこれ以上は、そんなに深掘りすることでもないので難しい。もう聞かれて答えることもないので」と断りの回答が。

 ただ、その後──。

「もう一回、表紙を宮崎でということだったら、ぜひ、お受けしますよ」

 やるしかない。(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2020年11月13日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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