伊藤健太郎容疑者(c)朝日新聞
伊藤健太郎容疑者(c)朝日新聞
伊藤健太郎容疑者が事故を起こした現場(撮影/上田耕司)
伊藤健太郎容疑者が事故を起こした現場(撮影/上田耕司)

 俳優の伊藤健太郎容疑者(23)がひき逃げの疑いで逮捕された事件は、映画、テレビと多方面に大きな影響を及ぼした。また、現場から逃げたことで、けがを負った被害者の生命も危険な状況にさらしていたのだ。

【写真】伊藤健太郎容疑者が事故を起こした現場

「彼(伊藤容疑者)は今が旬。映画『とんかつDJ アゲ太郎』が事故から2日後の30日から公開でした。テレビドラマやバラエティーにも出演し、ブレーク中だったんですからダメージは大きいですよね」

 こう話すのは、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。

 映画では、来月6日には主演映画の「十二単衣を着た悪魔」の公開も控えている。

 事故を受け、日本テレビでは、伊藤容疑者が毎週木曜日にレギュラー出演している朝の情報番組「ZIP」の彼のシネマコーナーは休止にするという。

「バラエティ番組の『ウチのガヤがすみません!』にも芸人さんと一緒に出演する予定だったんですが、それも差し替えになるようです」(日テレ関係者)

 NHKも伊藤容疑者が出演予定だったドラマの降板を発表した。

 伊藤容疑者は今年1月、写真週刊誌で、女優・山本舞香(23)との同棲が報じられた。

 自宅は港区のタワーマンション。

「ここの家賃は月50万円から150万円くらいします。他にも有名芸能人が住んでいますよ」

 と近隣住民。

 それにしても、2017年にはお笑いコンビ「ノンスタイル」の井上裕介がタクシーに衝突し、現場から逃げた疑いで書類送検された。18年には元モーニング娘。の吉澤ひとみが飲酒、ひき逃げ容疑で逮捕され、芸能界を引退。

 交通事故を起こしながら“現場から逃げる”芸能人が相次いでいる。

 前出の佐々木氏がこう話す。

「事故を起こしたのにその場から逃げるというのは、許されないことですね。交通ルールをいちから学び直さないとダメです。最近は、自分で運転して仕事場までやって来るタレントが増えていますので、マネジメントを含めて、タレントの移動方法を考え直す必要があります」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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