コロナワクチンの早期開発が難しい理由 開発で大事な4つのポイントとは? (3/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナワクチンの早期開発が難しい理由 開発で大事な4つのポイントとは?

亀井洋志週刊朝日#新型コロナウイルス
アンジェスなどが開発中のワクチン候補 (c)朝日新聞社

アンジェスなどが開発中のワクチン候補 (c)朝日新聞社

世界で開発が進められている主なワクチン (週刊朝日2020年11月6日号より)

世界で開発が進められている主なワクチン (週刊朝日2020年11月6日号より)

 世界保健機関(WHO)によると現在、世界で開発中のワクチンは約200種。うち臨床試験に入っているのが40種を超え、第3相試験に進んでいるのは9種ある。通常、ワクチンの開発には10年単位の時間を要する。過去最短のおたふく風邪でも実用化に4年かかっている。新型コロナワクチンの開発は異例のスピードで進められていることがわかる。

 拙速な開発に懸念を示す、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招聘(しょうへい)教授の宮坂昌之医師は、ワクチン開発で大事なこととして、(1)安全性に問題はないか(2)感染を予防できるか(3)病気にかかっても重症化を予防できるか(4)かえって感染を悪化させないか、の4点を挙げる。

「ワクチン接種は必ずしも良い結果だけをもたらすとは限らず、さまざまな副反応が起きることもあり、さらには感染症を悪化させてしまうケースもあるのです。早く開発されることは望ましいのですが、本来、ワクチンの有効性と安全性を確実な形で確認するにはもっと時間がかかるものなのです。特にワクチンは健康な人に打つから、治療薬よりもシビアに判定しないと後で大変なことが起きかねないのです」

(本誌・亀井洋志)

週刊朝日  2020年11月6日号より抜粋


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