薬物事件で降板した沢尻エリカに代わり急遽起用された川口は、10月スタートの「極主夫道」(日本テレビ系)にも出演している。インスタグラムに<4時半起きだった今日。>と、目の下にクマができた写真をアップするなど、確かに多忙な様子がうかがえる。

 だが、やはり帰蝶はなくてはならない存在のはず。ドラマ再開後の視聴率も10%台前半と苦戦が伝えられている。

「信長や秀吉など怪物ばかりの中で、帰蝶は視聴者に近い存在。特に女性の視聴者には、彼女の目線で物語を見ていた人も多いと思います。見ていてホッとする存在が抜け落ちたダメージは大きいでしょうね」(成馬さん)

 復活が待たれる帰蝶。今後、どんな見せ場が待っているのか。

戦国時代は、女性の発言が政治に大きな影響を与えていました。秀吉と妻の関係もそうです。今後は大きな役割を果たす可能性もありますよ。たとえば本能寺の変とか……まあ、知っていてもお話しできないのですが、楽しみにしてください」(小和田さん)

(本誌・鮎川哲也)

週刊朝日  2020年11月6日号