一方、岸田前政調会長の地元でもある広島。岸田派も地元の県議の立候補を模索しているという。前出の自民党幹部がこう言う。

「弁護士を解任した時に克行被告はめちゃくちゃ怒っていたそうだ。理由は菅首相誕生で解散が早いと焦っていたようだ。保釈も認められないことから『このままでは議員バッジを失ってしまう』と憔悴していたそうだ。だが、衆院解散もすぐという雰囲気ではないので、裁判を戦っても大丈夫と判断して、今回は弁護士を選任したと聞いている。自民党としても、河井夫妻に提供した1億5千万円の疑惑があるので正直、Aさんを選任してほっとしている」

(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事