――どのような企業が勝ち、どのような企業が負けるのでしょうか。

 日本企業のIT部門には、有効に機能していないところが多い。私たちのようにデジタル化を支援する企業にチャンスがあると思っています。

 一方で、「儲かるから」と“おはやり”のビジネスをしている企業はダメ。「こうすれば日本の企業が変わる」という熱意がある企業が伸びていくと思います。

 負ける会社も出てくるでしょう。ただ、アメリカの共和党右派みたいな言い方ですが、社会が変わるためには良い会社が残り、悪い会社が淘汰される資本主義のサイクルが日本でもっと出てくるべきです。

 デジタル化を上手に取り込めるかどうかが、今後の社会で生き残るカギとなるのは間違いないです。(聞き手 本誌・吉崎洋夫)

週刊朝日  2020年10月23日号に加筆

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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