週刊朝日ムック『私が愛したスター 韓流ドラマ ファンブック』
週刊朝日ムック『私が愛したスター 韓流ドラマ ファンブック』
カン・ハヌル(C)GettyImages
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 若き王、妄想男子、「パパミ」、本物の名家の生まれ……。“アラサー”の韓流スターたちは今が旬だ。兵役を経験する前後で、ぐっと顔が大人っぽくなり、キュンキュン度が増しているのだ。アラサー男子の実像に迫った。

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「“イケメン”よりも、“ハンサム”という言葉が似合う、いい意味で昭和のスターのような正統派。それゆえ財閥の御曹司や若き皇太子、オレ様キャラのような役で光ります」

 All About韓国ドラマガイドの安部裕子さんがそう語るのは、アジアで大人気の俳優イ・ミンホ(33)。その魅力は、なんといってもパッと目を引く華やかさ。187センチ、71キロという恵まれた体形と一つひとつのパーツが大きいソース顔で、稀有な主人公オーラを放つ。日本の漫画が原作の「花より男子~Boys Over Flowers」のオレ様御曹司ク・ジュンピョ(道明寺司)や、同じく日本漫画を原作とする「シティーハンター in Seoul」の“シティーハンター”、「相続者たち」の御曹司など、彼のヒット作には、二次元的キャラクターも多い。

 彼のスター性と演技力に絶大な信頼を寄せるのが、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」など数々のヒット作を持つベテラン脚本家キム・ウンスク氏だ。

 昨年4月に除隊したイ・ミンホは、除隊後1作目に彼女の最新作「ザ・キング:永遠の君主」を選んだ。大韓民国(現在の韓国)と架空の王国・大韓帝国を行き来する皇帝イ・ゴンという役どころで、威厳に満ちあふれた君主の姿と、ヒロインとのロマンチックな恋模様を同時に見せている。
「キム・ウンスクさんの作品には、今はやりの繊細な男子は出てこない。主人公は、みんな力強くて、かつ気品がある。イ・ゴンはその代表的なキャラクターです。1話できらびやかなネオンが光る大都市のど真ん中に、白馬に乗って現れるのですが、こんなシーンも絵になってしまうアラサー俳優は、イ・ミンホしかいません」(安部さん)

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韓国の田中圭の素顔