球団は会食を「判断ミス」と謝罪したが、阪神の選手管理の甘さの責任を問う声が内外から続出している。

 2005年に阪神は一時、旧村上ファンドが親会社の阪神電鉄の筆頭株主に躍り出るなど紆余曲折の末、阪急電鉄を中核とした阪急ホールディングスが阪神電鉄の株式を取得。阪急阪神ホールディングスとなって、阪神電鉄、阪神タイガースは傘下に入った。阪急阪神ホールディングス幹部はこう言う。

「タイガースは調子がいい時は、親会社の株価など好影響がでる。だが、ひとたびダメになると、落ちた犬を叩く状態。毎年、株主総会でも阪神タイガース関連の質問が続出。それも選手の起用法やドラフトの指名の在り方など細かな話まで1時間以上に及ぶ。困った球団はタイガース関連の質問は、総会が1時間以上、経過してからにしてほしいと条件をつけなければならないほど。熱狂的なファンが多いのは、ありがたい。だが、阪急側幹部には『タイガースは時限爆弾のようなもの』ときつく言う人もいます。影響力の大きなタイガースで今回のようにクラスター発生はさすがにまずい。危機管理甘く、能力が足りない。阪急阪神HDのイメージが低下し、経営にもかかわってくる。今年はコロナで球団経営がこれまでになく、厳しい。となると、タイガースという球団を傘下に置いていることの是非、身売りも論議になってくるのではないか」

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事