もともとは正社員枠の求人を中心に扱っていたが、現在は会計事務所・調剤薬局・医療機関など、専門職案件を中心に常時20~30ほどの副業案件も扱う。副業を始めるにあたっては、事前に勤務先と話し合ってもらう。

 勤務先で経理部長を務めている利用者が月末に数日だけ中小法人の経理業務を手伝うなど、今までに培ったスキルの延長線上で案件を受託するパターンが目立つという。

 特筆すべきスキルがなくとも、仕事が得やすくなるコツはあるだろうか。

「多くの企業が欲しているのは『売り上げを伸ばす』『コストを減らす』のいずれかのスキルです。前者は、顧客獲得や豊富な人脈など『攻め』のスキル。後者は、税金や事業コストを減らすといった『守り』のスキル。自分はどちらが得意なのかを分析し、面接でアピールしてみては」(中島さん)

 コロナ禍で倒産や解雇が増える中、いつ「定年後」が訪れるかは誰にもわからない。年代を問わず、今から準備を始めよう。(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2020年10月2日号より抜粋