同じリズムで振れてる安定感が47歳にしても健在なんですよね。あんまりにも変わってなくて驚きました。ああいう一気に振るってのが、長続きの秘訣なのかなと。インパクトを絶対に作らないんですよ。一コマ置かないんです。バックスイング、フィニッシュって感じで一気に振るあの姿がいいのかな、って改めて感じましたね。

 あれが、すごく理にかなってるんですよ。デビッド・デュバル(48)やロバート・アレンビー(49)といった似たようなスイングの選手がいっぱい出てきたんです。それを見て「いいなあ」と思って参考にしたんですけど、なかなか打てないんですね。子どものころから自分の頭と体に焼き付いちゃってるスイングもあるんで。

 これでシンクはあと2年はシード選手です。だからレギュラーツアーで最後までしっかりプレーして、シニアに行ける。シニアに入ったら強いですよ~。

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。ジュニア世代の育成にも注力している。

週刊朝日  2020年10月2日号

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丸山茂樹

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丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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