映画監督・岩井俊二 (c)Munehiro Saito
映画監督・岩井俊二 (c)Munehiro Saito
映画「チィファの手紙」は、新宿バルト9ほか全国公開中(c) 2018 BEIJING J.Q. SPRING PICTURES COMPANY LIMITED WE PICTURES LIMITED ROCKWELL EYES INC. ZHEJIANG DONGYANG XIAOYUZHOU MOVIE & MEDIA CO., LTD ALL Rights reserved.
映画「チィファの手紙」は、新宿バルト9ほか全国公開中(c) 2018 BEIJING J.Q. SPRING PICTURES COMPANY LIMITED WE PICTURES LIMITED ROCKWELL EYES INC. ZHEJIANG DONGYANG XIAOYUZHOU MOVIE & MEDIA CO., LTD ALL Rights reserved.

 コロナ禍の公開となった映画「8日で死んだ怪獣の12日の物語」を手掛けた岩井俊二監督。生活スタイルや心境にどんな変化があったのだろうか。

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前編/岩井俊二「チィファの手紙」は震災をきっかけに…コロナ禍で人に与えるものは?】より続く

「僕自身、新型コロナウイルスの拡大で一番困ったのは、せっかくいろんな国で映画が撮れる環境が手に入っていたのに、進めていたプロジェクトが止まってしまったことです。映画のプロジェクトって常に三つ四つ並行して進んでいて、すべて完走できるわけじゃないのですが、すべてが一旦止まったことは残念でした。でも、『怪獣』のように、新しいことにチャレンジする気持ちが生まれて、今は結構元気でいます」

 最近の生活スタイルに話が及ぶと、「ここ数年は、読書量が増えています」とのこと。iPhoneの読み上げ機能を活用し、散歩の時間に耳から読書を楽しんでいるという。

「文字を目で追うのって、“ながら”ではできないけれど、音声ならできるんですよ。何かに気を取られていても、音声は耳からずっと入ってくる。2時間の散歩の時間に短い小説なら一冊読めてしまいますからね」

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