ジム・ロジャーズ インドに投資しないのは「『本物の国家』にはなれない」から? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ジム・ロジャーズ インドに投資しないのは「『本物の国家』にはなれない」から?

連載「2020年、お金と世界はこう動く」

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ジム・ロジャーズ週刊朝日#ジム・ロジャーズ
ジム・ロジャーズ・投資家

ジム・ロジャーズ・投資家

インドのヒンドゥー至上主義団体「RSS」(c)朝日新聞社

インドのヒンドゥー至上主義団体「RSS」(c)朝日新聞社

「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏の本誌連載「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」。今回は、インドについて。

【写真】インドのヒンドゥー至上主義団体「RSS」
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 4千キロ以上におよぶ未確定の国境線をめぐって、インドと中国の緊張が続いている。今年6月の衝突では45年ぶりに死者が出て、現在も一触即発の状態だ。

 一方で、経済問題では両国の協力姿勢は鮮明になっている。

 ただ、中国が世界をリードする日は来るかもしれないが、インドが成功することはまだ考えにくい。

 なぜなら、インドには官僚制度がはびこっているからだ。使われている言語の種類も何百とあるし、民族集団の単位も宗教も多い。今のままでは「本物の国家」にはなれない。

 官僚主義は、ウォルマートの話が参考になる。ウォルマートは中国に数百の店舗を出店しているが、インドには子会社が所有する数十店舗があるだけだ。

 インド政府は、「外資は安全保障上の脅威がある」と考えているようだ。だから、インドでは小売業に外国資本の企業が入りにくくしている。インドはこうしたことが大好きだ。彼らは制限のある経済体制を敷いていて、さまざまなことをコントロールすることが好きだからだ。

 これがインドのやり方だ。経済をものすごく規制する。これは長期的にインドにとっていいことだろうか。おそらく違うだろう。

 1980年、インドは中国より豊かだった。いまはもちろん、中国はインドとは比較にならないほど豊かになっている。インドはこの40年間、国を閉じ、規制で国内産業を保護しようとしてきた。中国は開放的だった。

 それが常に起こっていることだ。開放的な国はより繁栄していくし、閉鎖的な国はより貧しくなっていく。

 インドと並ぶ新興国でも、ロシアのビジネス環境は劇的に変わっている。

 私は、2014年ごろまでは、ロシアに対して悲観的な見方をしていたが、今では楽観的な気持ちを抱いている。年4、5回は訪れるほどロシアの経済成長に注目している。


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