ジム・ロジャーズ・投資家
ジム・ロジャーズ・投資家
離婚していたことがわかった蓮舫参院議員 (c)朝日新聞社
離婚していたことがわかった蓮舫参院議員 (c)朝日新聞社

「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏の本誌連載「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」。今回は、結婚について。

【写真】離婚していたことがわかった蓮舫参院議員

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 結婚はいいものだ。だが、結婚についてはちゃんと学ばなければ失敗する。これは、これから結婚を考えている人だけではなく、すでに結婚している人も同じだ。

 米国では、結婚した人の半分程度が離婚している。特に、近年では熟年層(45歳以上)の離婚が増えている。離婚が増えているのは、日本や中国でも同じだ。

 結婚は急いではならない。若い人たちは、結婚を急ぐ前に、もう少しだけ自分自身と世界について学んでほしい。すでに結婚をしている人も、物事についてもっと学ばなければ、いつか痛い目にあうことを忘れてはならない。

 こんなことを言うのは、私が米国で12年間の教育を受けたからだ。だから米国の教育についてよく知っている。

 世界の人たちは、米国の大学に憧れを持っている。だが、ハーバード、エール、プリンストンなど米国のエリート学生が集まるアイビー・リーグだけが、米国の大学ではない。米国には数千にのぼる大学がある。

 彼らはPR(広報活動)が上手だ。そして最近の調査が示しているのは、最近の米国の大学の卒業生の多くは、新聞の社説を読むことはなく、そもそも、それが何を言おうとしているのかを理解することもできない。それどころか、クレジットカード会社から届く説明文も理解できないという。

 これは私の見解ではない。ちゃんとした研究結果として出ている。これが現在の米国の大学の実情である。

 私が大学に通っていた60年ほど前は、こんなことはなかった。だから私は、娘たちをシンガポールの学校に通わせた。アジアの教育の質が高いことを知っていたからだ。シンガポールの教育は、米国よりはるかに厳しく、内容が難しい。

 そして、歴史をたどれば、教育を受けた階層の人々が多いと、その国は成長していく。規律が守られ、教養の高い人が増えるからだ。

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ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

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