石破茂元幹事長 (c)朝日新聞社
石破茂元幹事長 (c)朝日新聞社

 次期総裁候補に名前が挙がっている石破茂元幹事長がインタビューに応じた。

【一覧】ひと目でわかる自民党の派閥勢力図

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──報道各社の世論調査で「ポスト安倍」の筆頭に名前が挙がっています。

 安倍さんの次はお前がやるのか、とよく聞かれますが、まだわかりません。私は、ならなきゃいけないときに逃げたりしないと言っているだけです。

 誰だろうと次に総理になる人は、大変な課題を抱えることになる。コロナ対策、財政政策、安全保障、東京五輪の開催をどうするのか。大変なことだと思います。総理という立場は、批判されることのほうが圧倒的に多い。オレがオレがと言ってなれるものでは絶対ないんです。だけど、もし、なったときに不十分な仕事をしてはいけない、ということじゃないですか。

──総裁選では党員投票をやらず、国会議員票と各県連票のみで決めると言われています。一般党員からの人気が高い石破さんに不利な条件です。

 自民党の党則では、原則として総裁は党員と国会議員の投票で決めることになっていて、その割合は5対5。緊急やむをえざる場合に限り党員投票を行わず、両院議員総会だけで決められるとあります。しかし、今は国会閉会中で、政治的空白が起きるから党員投票をやる余裕はない、という状況ではない。地方党員の投票は基本的に郵送なので、コロナ禍ともあまり関係がありません。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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