請求書はもうゴマかせない! 〝不正請求〟見抜くAIサービス 

2020/09/01 08:00

ミレトスの朝賀拓視社長
ミレトスの朝賀拓視社長
経費チェックサービス「SAPPHIRE(サファイア)」=ミレトス提供
経費チェックサービス「SAPPHIRE(サファイア)」=ミレトス提供
日本CFO協会の調査でわかった企業不正の傾向=ミレトス提供
日本CFO協会の調査でわかった企業不正の傾向=ミレトス提供

 仕事では、交通費や取引先との会食費といった様々な経費がかかる。領収書をもとに会社に請求できるものの、問題となるのが“不正請求”だ。これをAI(人工知能)が見抜いてくれる時代がすぐそこまで来ている。

【調査結果】意外と多かった!不正を見聞きした経験

 大半の会社員はまじめに請求しているが、私用のタクシー代や飲食費などを会社に負担させようとするケースは後を絶たない。領収書を小口に分けるなど、ばれないように工夫する人もいる。最高財務責任者(CFO)ら企業の財務・経理担当者からなる日本CFO協会が2017年にまとめた調査では経費精算のごまかしや水増し発注など約7割が実際に社内で不正を見聞きした経験があると答えた。

 経費の担当者が一つひとつチェックしようとしても、膨大な数の経費申請の中から怪しいものを見つけるのは至難の業。だが、そんな状況が一気に変わるかもしれない。人間に代わって、AIが経費をチェックするというのだ。

「コロナ禍の影響もあって経費精算の効率化のニーズは高まっています。大手企業などから問い合わせが増えています」

 こう話すのはベンチャー企業、Miletos(ミレトス、東京都目黒区)の朝賀拓視社長だ。

 ミレトスは2016年6月の設立で、経費チェックサービス「SAPPHIRE(サファイア)」を昨年5月に始めた。独自に開発したAIを活用して不正な経費利用を見抜くもので、名称は硬くて割れにくい「サファイアガラス」にちなむ。サファイアの宝石言葉が「誠実」であることにもあやかったという。

 このサービスでは、顧客の企業から提供される勤務実績や請求項目などのデータをもとに、AIが不正を見抜く。問題があると判断した申請者に説明を促すところまで、自動化できるという。

 例えば出張旅費の精算の場合、日時や交通手段、利用事由などをもとに、“カラ出張”かどうかを瞬時に判断。二重申請や統計的に不自然な点などもチェックする。

 取引先との会食費の場合、領収書や利用人数などをもとに、一般的な金額から逸脱していないかどうかを見分ける。店名や住所などをもとに、風俗店といった不適切な店の利用も見抜くという。

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AIの学習機能で精度も向上

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