紅白のおなじみの光景はもう見られないのかもしれない (c)朝日新聞社
紅白のおなじみの光景はもう見られないのかもしれない (c)朝日新聞社

 少し早いが、年末恒例の紅白歌合戦。「今年は新しい形で開催するようです。例年になく大変そうです」とNHK関係者が話す。舞台の上も裏も「3密」が指摘され、これまでどおりの開催は難しいと見られている。今年は“新様式”で開催するようだ。

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「いつも使っているNHKホールをメインにして、スタジオや各地の放送局などを活用してリモートで生中継をする。総合司会がNHKホールを使い、歌手がスタジオやロケ地から出演する形ですね。一部の歌手の方には観客席に、距離を取った形で待機してもらうという形も考えているようです」

 前出のNHK関係者はそう話す。

 審査方法も変わりそうだ。昨年は、ゲスト審査員のほか、会場の観客、視聴者からの投票も含め、勝敗を決めた。今年は視聴者からのネット投票で勝敗を決めるという話が出ている。フィナーレの大合唱も“リモート合唱”になるとの見方もある。

 もう一つ注目を集めるのは司会だ。白組の有力候補は、アイドルグループの「嵐」だ。この10年間で9回も嵐やそのメンバーが司会を務めており、年内で活動を休止することを公表していることから「司会は濃厚」との見方もあった。

 しかし、コロナの影響でその見方も揺らぎつつある。嵐は4月の北京公演を中止、5月の国立競技場での公演も延期した。ジャニーズに詳しい芸能記者はこう語る。

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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