【コロナと県民性】感染者数最少の岩手、得意の「家ごもり」が奏功か

新型コロナウイルス

2020/08/21 17:00

 鳥取の気質は因幡と伯耆(ほうき)の2地方に分かれる。因幡は内向的で地味な人が多いが、伯耆は社交的で積極的だという。「因幡と伯耆の性格は正反対。こうした人たちを束ねるのはかなり大変だが、ダジャレを用いて上手にまとめようとしている」(矢野さん)

 感染が広がる自治体の回答もみていこう。

「政府と対決しているのが良かった」と、大阪府の吉村洋文知事を評価するのは府内の女性だ。「うがい薬がコロナに効く」と誤解を招く発言で批判されたものの、府民の支持は多い。「新型コロナウイルス対応状況管理システム」「大阪コロナ追跡システム」などと、首都・東京をあざ笑うかのようなハイペースで独自策を打ち出した。

 かつて「天下の台所」と呼ばれ、経済の中心地として発展した大阪。その強烈なプライドは健在だが、近年は東京一極集中にかすみがちだった。県民性に詳しいエディットハウス代表取締役の岩中祥史さんは「経済力で負けているイライラ感が『反中央』につながっている。政府のコロナ対策に反対しないが、絶対でもない。府知事もそれを理解して独自色を出し、府民もそれを支持しているのでしょう」と指摘する。

 東京都は「スムーズビズの積極的な取り組みの呼びかけ」などと回答。小池スタイルの浸透を図るが、「言葉遊びな感じ」(都内の30代の女性公務員)など批判的な声も根強い。江戸っ子だけでない大都会はもはや、都民の心をつかみにくい。

(本誌・吉崎洋夫、松岡かすみ、岩下明日香、松岡瑛理)

週刊朝日  2020年8月28日号

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