ただ、一部では小室の"古巣"であるエイベックスとの関係を心配する見方もあるという。

「乃木坂の新曲がリリースされた1週間後、エイベックスに所属する浜崎あゆみのニューシングル『Dreamed a Dream』がリリースされましたが、この作曲も小室が手掛けている。エイベックス創業者の松浦勝人氏は、小室が2008年に詐欺容疑で逮捕されたときに被害者への弁済資金を支援している。にもかかわらず浜崎より先に乃木坂の曲が出たので、今回の経緯はエイベックス側からしたら腑に落ちない面もあるのではないか」(前出の音楽関係者)

 平成の音楽史に一時代を築いた小室だが、令和に再起を図れるか。前出の山崎氏は、小室にエールを送る。

「エンターテインメントの人間に引退はない。プロレスラーの大仁田厚は7回引退したが、7回カムバックしている。小室氏は5億円詐欺事件後の自粛を含めても、これが2回目。何度でも引退して、何度でも復帰していい。いまは楽曲提供のみだが、もっと前に出てきて欲しい。復帰は、アーティストとしての“覚悟”を伴う。そうすることでより良い音楽をリスナーに届けてもらいたい」

(本誌・岩下明日香)

※週刊朝日オンライン限定記事