監督 トレヴァー・ナン/7日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/101分(c)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018
監督 トレヴァー・ナン/7日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/101分(c)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018
監督 トレヴァー・ナン/7日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/101分(c)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018
監督 トレヴァー・ナン/7日からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開/101分(c)TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018

 名優ジュディ・デンチ主演の、実話から生まれた問題作「ジョーンの秘密」。映画のモデルとなったのは、“ばあばスパイ”として有名なメリタ・ノーウッドの事件で、それを7度のアカデミー賞ノミネートを誇るデンチが演じる。若い頃のジョーンには「キングスマン」のソフィー・クックソン。

【「ジョーンの秘密」の場面写真をもっと見る】

 夫に先立たれ、仕事も引退したジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、イギリス郊外で穏やかなひとり暮らしを送っていた。ところが2000年5月、突然訪ねてきたイギリス諜報部に逮捕されてしまう。半世紀以上も前に、核開発の機密情報をソ連に流したというスパイ容疑だった。

 ジョーンは無罪を主張するが、先頃死亡した外務事務次官のミッチェル卿が遺した資料から、彼女がソ連のKGBと共謀していた証拠が出てきたというのだ。捜査官の取り調べは1938年まで遡る。彼女がケンブリッジ大学で物理学を学んでいた頃だ。やがて、息子で弁護士を務めるニック(ベン・マイルズ)立ち会いのもと、次々と明かされていくジョーンの真実とは?

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)
評価:★★★ なかなかGOOD!
スパイの実話としてだけでなく、頭脳明晰な女性の人生の選択を描くドラマとしても興味深い。国家機密の漏洩を後悔せず、胸を張って理由を述べる。聡明で素直で生真面目な性格から生まれた考え方が漏洩につながった?

次のページ