渡部建(C)朝日新聞社
渡部建(C)朝日新聞社

 6月に週刊誌報道で複数の女性との不倫が報じられたアンジャッシュの渡部建。芸能活動の自粛を発表し、TBS系の情報番組「王様のブランチ」、フジテレビ系の音楽番組「Love music」の司会など、ラジオとテレビで9本のレギュラー番組をすべて降板した。あの騒動から2カ月が経ったが、本人は依然として雲隠れしたままだ。

【写真】不祥事を起こしてYouTuberとして成功した大物芸人はこの人

 芸人仲間からは復帰を望む声が上がっているが、現実は厳しい。テレビ関係者は、こう話す。

「今まで多くの芸能人が不倫騒動の後に復帰したが、渡部さんの不倫はタチが悪すぎる。公衆便所で複数の女性とコトに及んで現金も支払っていると報じられた。さわやかなイメージとかけ離れた行為が明るみに出て、女性の視聴者からは『もう顔も見たくない』という声が多い。番組出演にスポンサーの理解も得られないのでテレビでの復帰は厳しいと思います」

 また、週刊誌報道後の対応もまずかったと指摘する。

「渡部さんがナビゲーターを務めるラジオ番組に相方の児嶋(一哉)さんがピンチヒッターで出演して涙ながらに謝罪し、妻の佐々木希さんも関係各所に謝罪している。周りが頭を下げているのに、渡部さん本人は謝罪会見も開かないまま姿を消している。何を言ってもたたかれるのは仕方のないこと。自分の行った過ちを認めてすぐに謝罪するべきだった」

 テレビでの復帰が絶望的な現状で、生き残る道はあるのだろうか。実は渡部は昨年12月にYouTubeチャンネル「アンジャッシュ渡部チャンネル」を開設している。得意分野のグルメ、高校野球、ラップなどで動画を配信しているが、チャンネル登録者数は6.97万人と知名度の割に伸び悩んでいる。YouTube動画の製作などを手掛ける映像関係者は、こう強調する。

「起死回生で復活を狙うには、表に出てきっちり謝罪してから、炎上覚悟でYouTubeしかないと思います。と言っても、今までのグルメ、高校野球ネタでは視聴者の心はつかめない。宮迫(博之)さんみたいに体を張って色々やらないと。渡部さんのキャラじゃないかもしれないけど、プライドをかなぐり捨てなければYouTubeの世界では成功できない。周りが助けてくれるテレビとは違うんです」

 反社会勢力の会合で闇営業をしたとして、所属事務所の吉本興業から昨年7月に契約解除された宮迫はレギュラー出演していたすべてのテレビ番組を降板。どん底に突き落とされたが、その後に開設したYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」で登録者数は100万人を突破した。真摯(しんし)に取り組む姿勢で批判一辺倒だった世間の風向きも変わりつつある。渡部も復活はなるだろうか。(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事