昨オフに3歳下の鈴木誠也に頭を下げて自主トレに参加。鈴木とはプライベートでも親交が深く、シーズン中も野球談議を交わしていたが、自主トレを共にして大きな刺激を受けた。技術面では頭が突っ込む悪癖を指摘され、下半身主導の打撃フォームに修正。柔軟性が出て持ち味の右中間へ伸びる打球が増えた。

 また、じっくり球を見極められるようになったことから選球眼も向上。今季はまだ22三振で、確実性が増した。

 今後は相手のマークが一層厳しくなることが予想される。だが、今の堂林は簡単に状態が崩れるほどもろくはない。近年はトレード要員とまでうわさされた「鯉のプリンス」は、チームに不可欠な存在だ。(成績は7月27日現在)(梅宮昌宗)

週刊朝日  2020年8月7日号