“西の女帝”上沼恵美子(C)朝日新聞社
“西の女帝”上沼恵美子(C)朝日新聞社

 “西の女帝”上沼恵美子(65)が司会を務める「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)が突然終了することになった騒動で、芸能界に激震が走っている。

 同番組は高視聴率を稼いだ25年の長寿番組で関西テレビの看板でもあった。局側は新型コロナウイルス感染拡大で「観客をスタジオに招いて、トークショーを展開し続けるのは難しい」と説明したが、舞台裏はかなり異なるようだ。

 一般的にテレビ番組の改変は3月末と9月末。騒動のきっかけとなったのが、同番組に15年間、出演していたキングコングの梶原雄太(39)だった。6月29日の同番組に梶原は出演したが、オンエアされたのは1分ほどだった。

「カメラがまわっている中で、上沼が梶原をぼろくそに言い始めた。みんなネタかと思って聞いていたら、上沼さんがますますヒートアップ。『何度も食事をご馳走してるんやから、今度、料亭でスタッフも含めて招待したらどうや』など強要するようなトークになっていった。そして『イライラする』などと15分ぐらい徹底的にいじめたのです。上沼の独壇場でしたね。女帝・上沼の怒りように他のゲストも口をはさめなかった」(関西の芸能関係者)

 梶原はそれまで上沼のお気に入りの一人で、高級時計までプレゼントされていた。だが、このオンエアがきっかけで同番組に加えて、ABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」も降板することとなった。

 一方で、構成作家として「えみちゃんねる」にかかわっていた上沼の次男も退くことになった。

「上沼に次男が梶原はYouTubeで稼いでいるなどといらぬことを吹き込んだのが、ブチ切れの原因ともいわれている。そのけじめということだった」(前出の関西の芸能関係者)

 それで騒動は終わったかにみえた。しかし、梶原の降板の反響は大きく、7月になって関西テレビは上沼と話し合いをもったという。
関テレ関係者が苦しい胸のうちをこう明かす。

「うちとしては梶原の問題など波風を立てないで、という感じで話をしようとした。すると、上沼は『意見があるなら言ってくれ』と水を向けたので、現場の意見を言うと、『なんやのん、それ』などと怒りはじめ、ブチ切れた。『もうええやん、やめるわ』と番組を降板すると一方的に宣言したのです。上沼がブチ切れたことはかつてもあった。女帝・上沼が番組入りするときは、幹部が並んでお出迎え。お気に入りのスタッフしか話ができないなどピリピリしている。だから『やめるわ』と言った時に、うちがやめないでと引き留め、わびると思っていたのでしょう。だが、幹部が提案したのは、『9月いっぱいまではやってもらえないか』というお願いだけ。プライドの高い、上沼が飲むわけがなく、番組終了となるしかなかった」

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上沼のすさまじい怒り