井浦新、斎藤工も…「映画文化」存続に広がる支援と課題 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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井浦新、斎藤工も…「映画文化」存続に広がる支援と課題

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「ミニシアターパーク」を立ち上げた俳優の井浦新(提供写真)

「ミニシアターパーク」を立ち上げた俳優の井浦新(提供写真)

「精神0」上映後、マスクをつけてあいさつする想田和弘監督と妻の柏木規与子プロデューサー。観客は間隔を空けて座席についている=6月20日、シアター・イメージフォーラム(撮影/大野洋介)

「精神0」上映後、マスクをつけてあいさつする想田和弘監督と妻の柏木規与子プロデューサー。観客は間隔を空けて座席についている=6月20日、シアター・イメージフォーラム(撮影/大野洋介)

 国内で公開される映画のおよそ半数はミニシアターでしか公開されていない。しかし、日本の映画文化を担うミニシアターもコロナ禍で苦境に立たされた。4月には諏訪敦彦監督、白石和彌監督らが呼びかけ人となって、#SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」プロジェクトが発足。深田晃司、濱口竜介の両監督が発起人となってミニシアター・エイド基金も行われた。多くの映画監督や俳優らがミニシアターの救済に奮起している。ライターの藤井克郎氏が、その危機をリポートする。

【写真】観客が間隔を空けて座った劇場での舞台挨拶の様子

 ネット上にオープンした「仮設の映画館」というユニークな方法で支援を行ったのは、ドキュメンタリー映画の想田和弘監督(50)だ。配給会社の東風(東京都新宿区)と企画したプロジェクトで、観客はインターネットで見たい作品と劇場を指定。配信で見た「入場料」は、指定された劇場と配給で半々に分配される。

「劇場公開前の作品を配信することには、最初は抵抗があったが、緊急事態ですからね。なりふり構わずやるしかないという感じでした」と想田監督。東風以外の配給会社からも賛同を得、4月25日の「開館」以来、これまでに13作品を公開している。

 想田監督も、本来なら5月2日に劇場初日を迎えるはずだった新作「精神0」を提供したが、当初は1年ほど公開を延期したらどうかと提案したという。

「でも東風から、それをみんながやっていたら、映画館がつぶれてしまうと言われた。はっとしました。1年延長しても、そのときにかける映画館がないかもしれない。何とかみんなで生き残っていかないと、と気づいたんです」

「精神0」の「仮設」は7月3日に終了し、入場者数は、6月26日までの8週間で3467人を記録。自粛明けの劇場から順次、公開が始まったが、「仮設の映画館」で見たという人も足を運んできているという。

「バーチャルなものだけでは本当に充実した感触は得られないということだと思う。逆に映画館の存在感を印象づけられることにもなって、やってよかったなと思っています」


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