サザン・桑田佳祐「客席を見ると泣いてしまう…」無観客ライブを振り返る (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

サザン・桑田佳祐「客席を見ると泣いてしまう…」無観客ライブを振り返る

連載「RADIO PA PA」

このエントリーをはてなブックマークに追加
延江浩週刊朝日#延江浩
延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

サザンオールスターズ

サザンオールスターズ

 TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。今回は、無観客配信ライブを行ったサザンオールスターズについて。

【写真】サザンオールスターズのライブの模様はこちら

*  *  *
 新型コロナウイルス感染が確認されてから、季節の移ろいを感じることができず、寂しさの募る半年間だった。でも、ここへ来て初めて「夏」を実感した。

 6月25日、「サザンオールスターズ」デビュー記念日に、横浜アリーナでファンや医療従事者へ感謝を伝える無観客配信ライブ「サザンオールスターズ特別ライブ2020『Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~』」が開催された。

 有料配信で約18万人がチケットを購入、視聴者推定50万人以上というすさまじい規模のライブとなった。

「うちわや扇子を頭の上に乗せる行為は今日はいいでしょう。周りの方の迷惑になりません」

 開演前の影アナにチケットを握りしめうきうきと横浜アリーナに入って席を探す気分が。

「ご飯を食べながらでも、お酒を飲みながらでも楽しめます!」。でも、僕はビールを我慢した。酒はライブが終わってからだ。ニッポンの夏の定番。待ちに待ったサザンのライブなのだ。

「スタンド~! アリーナ~! そして画面越しのみなさま~!」

 桑田佳祐さんの登場に僕はTV画面に釘付けになった。

「みんなやスタッフのおかげで、このたびデビュー42周年を迎えました。ありがとうございます!」

 オープニングはアルバム「SOUTHERN ALL STARS」収録の「YOU」。「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」「希望の轍」「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」「フリフリ ’65」であっという間に気分は上昇気流に。「真夏の果実」ではデジャブな気分。本格的な夏はこれからだというのに、過ぎ去りし夏の匂いが蘇る。そう、夏はいつだってサザンの曲がそこにあったのだ。誰もいない客席には光るリストバンドが置かれ、「それを見ると泣いてしまうから、見ないようにして歌いました」。桑田さんが2日後オンエアの自らの番組(「桑田佳祐のやさしい夜遊び」毎週土曜23:00~)でそう語った。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい