「コロナ後、金融の仕事は消える」ジム・ロジャーズが示す魅力的な職業 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「コロナ後、金融の仕事は消える」ジム・ロジャーズが示す魅力的な職業

連載「2020年、お金と世界はこう動く」

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ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

ジム・ロジャーズ/1942年、米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2007年に「アジアの世紀」の到来を予測して家族でシンガポールに移住。現在も投資活動および啓蒙活動をおこなう

今年1月の大阪取引所大発会。金融業界はどう変化するのか (c)朝日新聞社

今年1月の大阪取引所大発会。金融業界はどう変化するのか (c)朝日新聞社

「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏の本誌連載「世界3大投資家 ジム・ロジャーズがズバリ予言 2020年、お金と世界はこう動く」。今回は、ブロックチェーンについて。

【写真】今年1月の大阪取引所大発会

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 世界の誰かが同じサービスや製品をより安く、高い品質で提供できるようにしたら、既存のビジネスは破壊的な影響を受ける。それを実現する人間が、最も賢い。私は、そういう仕事をする人にいつも会いたいと思っている。

 今後、大きな変化が起きるのは、手数料収入によるビジネスだ。

 たとえば、金融業界は高い手数料を取ってきた。あなたがアドバイザーに資金を預けて投資した時、あなたよりアドバイザーのほうが稼いでいることがよくある。もちろん、仕事なのだから、手数料を得ることは悪いことではない。彼らが稼げば、あなたも利益を得ることができるからだ。問題は、それが不当に高い価格ではないかということだ。

 金融業界には、特殊な事情もある。1958年に世界で5千人ほどしかいなかったMBA(経営学修士)ホルダーは、今では米国だけで年間10万人を超える。金融業界の競争は、かつてないほど激しい。

 今の若者は、MBAを取得するよりも、トラクターの免許を取って農業を学んだほうがいい。これは冗談ではない。農業は、新型コロナウイルスの影響を受けたが、すでに底を打った。これから回復に向かい、魅力的な産業になる。

 一方、金融業界では、これから破壊的な変化が待ち受けている。

 金融とITを融合させた「フィンテック」が発展している。電子決済、仮想通貨、AI(人工知能)を使った投資や資産運用など、人間が手間と時間をかけてこなしていた仕事が、自動でできるようになる。

 仮想通貨の管理で使用されている「ブロックチェーン(分散型台帳)」は、21世紀で最もエキサイティングな技術だ。

 これまでの金融取引は、金融機関という仲介者が存在することで信用を担保してきた。そこで彼らは手数料を得ていた。ブロックチェーンでは、改変できないように取引を暗号化して世界で共有することで、信用を担保する。まるで魔法のような技術だ。


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